佛教大学 M6108日本漢文入門 第2説題

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資料紹介

佛教大学通信課程のレポートを作成する際に参考になれば幸いです。

【設題】
万葉集における「七賢」について概説せよ。

添削担当者の評価を以下に示します。
【設題の把握】 十分
【テキストの理解】 十分
【評価】B
【所見】
讃酒歌・旅人について要点をまとめられています。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

万葉集における「七賢」を概説するにあたり、その語を含む「大宰帥大伴卿讃酒歌十三首」の引用を用いつつ、各首の通釈及び考察を加える。そののち、竹林の七賢について概説することとする。

【万葉仮名】験無 物乎不念者 一坏乃 濁酒乎 可飲有良師(3-338)

【訓読】験なき物を思はずは一坏の濁れる酒を飲むべくあるらし

【通釈】くよくよと甲斐のない物思いに耽るよりは、一杯の濁り酒を飲む方がよいらしい。
【万葉仮名】酒名乎 聖跡負師 古昔 大聖之 言乃宜左

【訓読】酒の名を聖と負ほせし古の大き聖の言の宣しさ(3-339)

【通釈】酒の名を聖人と名付けた昔の大聖人の言葉のなんと結構なことよ。

【補記】『魏史』巻二十七、清酒を聖人、濁酒を賢人に譬えた故事に由る。
【万葉仮名】古之 七賢 人等毛 欲為物者 酒西有良師

【訓読】古の七の賢しき人たちも欲りせし物は酒にしあるらし(3-340)

【通釈】昔の竹林の七賢も、欲しがったものは酒であったそうな。

【補記】『世説新語』任誕篇の竹林の七賢が酒を飲み清談に耽ったとの故事に由る。
【万葉仮名】賢跡 物言従者 酒飲而 酔哭為師 益有良之

【訓...

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