本稿作成者は全課程修了済です。
基本的にはテキストの内容をまとめていますが、 一部参考資料等からの抜粋、私見を含みます。
※設題内容をご確認の上ダウンロード願います。
※コピペ提出の危険性を十分ご理解の上で参考資料としてご活用ください。
S0536 人権(同和)教育
【第1設題】
50年に及ぶ戦後の同和教育史を概括すること。また、人権(同和)教育の意義と学校における人権(同和)学習のあり方を具体的に論述すること。
1. 同和問題の始まり
近世の封建的制度において、えた・ひにんという賤民からなる身分制度が形成された。同和問題とは、「かつての賤民身分の人々がその出生の為、自分たちには全く責任はないのに、人間として幸せに生きていく願い・権利を不当に踏みにじられ、社会的不利益を受けてきた現実。」1(小森哲郎2003:P20)であり、今も完全にはなくなっていない、基本的人権の侵害に関わる極めて重要な社会問題である。
2. 同和教育史概括
2-1. 同和問題への取り組みの始まり
戦後、日本国憲法の成立以降、様々な「人権」に関する教育が実践されている。その中で同和教育については、1950年代から「学校教育の中で被差別部落の子どもたちの長期欠席・不就学をいかに解消するか」を出発点としている。この頃京都府でも部落解放委員会京都府連合会により上記施策を最重要課題として、行政に対し、「生活困窮家庭の児童・生徒への学用品の無料支給、...