日大通信 貨幣経済論 分冊2

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    資料紹介

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     ケインズの一般理論では、貨幣を流動性といい、株式や債券などで得られる配当や利息を放棄して貨幣を保有しようとする欲求を流動性選好という。流動性選好の動機のうち、取引動機や予備的動機は、国民所得が拡大するほど、貨幣需要が増大するため、貨幣需要量L1は国民所得Yの増加関数である。この式は次のとおりとなる。
     L1=L(Y)…①
     また、投機的動機では、貨幣需要は利子率の低下により、強まると考えられる。よって、貨幣需要量L2は利子率iの減少関数である。この関係式は次のとおりとなる。
     L2=L(i)…②
     貨幣需要量は上記L1とL2の合計であり、L1が利子率に依存しないとすると、利子率iと貨幣需要量Lの関係は図1のとおりとなり、L1を原点として、L2によって曲線Lが導出される。また、通貨当局が決定するマネーサプライが図1における垂直線の水準にあるとしたとき、線Mと曲線Lの交点Eにおいて貨幣市場が均衡しており、このときの利子率i0が均衡利子率である。この均衡条件式は以下のとおりとなる。
     M = L(Y, i)…③ ※L(Y,i)=L1+L2
    利子率がi0より高いとき、貨幣の超過供給であり、利...

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