2013年度 PB1030 生活科 1単位目 「1、生活科の意義について、生活科新設の背景への言及をまじえて検討せよ。 2、生活科の学年目標の特色を述べよ。」
使用教科書:『平成20年学習指導要領対応 生活科の理論』 高浦 勝義・佐々井 利夫著(黎明書房)
講評
1、背景をふまえてよく検討されています。
2、特色について理解を示し、よく説明されています。
生活科1
1.現在の学習指導要領において、生活科の目標は「具体的な活動や体験を通して、自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりに関心をもち、自分自身や自分の生活について考えさせるとともに、その過程において生活上必要な習慣や技能を身に付けさせ、自立への基礎を養う。」と示されている。この目標を踏まえて、生活科のもつ教育的意義について以下に記述する。
生活科新設の背景には、「社会科」を中核とする経験カリキュラムから教科カリキュラムへの転換の中で”低学年における合科的な指導”が登場したが、児童の発達段階に即した教育課程の構成のしかたについて再検討する必要があると提言されたのである。合科的な指導では十分でないとされた根底には“低学年児童は思考と活動、思考と感情等が未分化な発達状況”が見られると主張されたからであり、「具体的な活動や体験を通して自立への基礎を養う」指導へと改める必要があったのである。方法としての「活動や体験」の重視は、小学校低学年においてのみならず、中・高学年、さらには中学校から高等学校、大人にとっても効果的な学習方法の一つである。
また、「具体的な活動や体験」を重視する...