四庫全書について
○概要
中国に存在する全ての書物を一つに編纂しまとめることを目的として作られたが、実際は過程で切り捨てられたもの、採録を認められなかったものが相当数存在する。分類方式は隋以来一般的となった四部分類を用いており、「四庫全書」の名もここからきている。経には儒教経典やその注釈を収め、史には中国の歴史・地理を、子には諸子百家などに加え、天文学・医薬学を収め、集には文学作品や評論書をまとめた。また表紙の色が、経は黄色、史は赤色、子は青色、集は灰色に色分けされ区別されている。
○成立の歴史
中国の清の時代、乾隆帝の勅命によって四庫全書館で作成された叢書。当時集められる限りの古今の重要...