中学校あるいは高等学校のいずれかの教育課程について、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめてください。
本レポートでは中学校の教育課程について、基準、編成原理、今日的課題の順でまとめる。
<基準>(第1章(2)、第2章より)
戦後、民主主義を日本に定着させるため、文部省は戦前からの画一的な教育から生徒の自発性を重視した教育へと転換を図った。GHQの民間情報教育局も「教育に関する四大指令」を出し、これまでの教育の中核であった修身、国史、地理が中止され、教科書も回収された。
その後昭和22年に教育基本法が制定され、並行して最初の学習指導要領が制定されたが、この時点ではあくまでも手引書扱いであった。中学校の教育課程は必修10科目と選択4科目に分けられた。「学習指導要領 一般編」試案」では教育目標を、①個人生活、②家庭生活、③社会生活、④経済生活及び職業生活、として各々の教育目標が提示されている。第二章では児童発達の各段階における身体的・精神的特徴が述べられている。第四章では具体的な指導法が挙げられ、様々な教育方法が提示されている。
昭和26年、学習指導要領の全面改定が行...