【日大通信】国文学史1_分冊1

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    資料紹介

    【日大通教】国文学史1_分冊1  H25-26年度課題 合格リポートです。「『風土記』も成立と特徴について説明しなさい。また、テキストに「『出雲風土記』の国引きの物語などは、この地方の語部の語り口と伝えていると思われる古い国語の表現を示し、内容とともに素朴で力強い説話文学となっている」とある。この「語部の語り口」「古い国語の表現」「素朴で力強い」ということについて、説話の中より具体的に示して説明しなさい。」

    「よくまとめられています」との講評をいただいております。
    参考用としてお使いください。

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    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    まず『風土記』の成立についてだが、『続日本史』によると、元明天皇の和銅六年(七一三年)、諸国にその国の産物・地味・地名の起源・古老の伝承などを報告せよ、との官命が出された。ここに「風土記」の語は見えないが、この官命に応じて諸国の回答した報告書(解文という)が、のちに『風土記』と呼ばれるようになったと言われている。編集者の困惑と苦難を反映してか、提出の時期はかなり遅速の幅があったようで、延長三年(九二五年)には再度、提出が求められている。

    こうして奈良時代から平安初期の段階で、数十か国の風土記が出来上がったはずなのだが、「風土記」は平安時代に入って次第に散逸し、そのうち今日まで大部が伝えられているものは、常陸・出雲・播磨・豊後・肥後の五つのみであり、その他は後の諸書に引用されている逸文に過ぎない。五国の風土記に先後はあるが、だいたい奈良時代に成立したものと推定され、逸文には後代の要約・改作と疑われるものも少なくないが、他方、原文のままの断片として認められるものも相当ある。

     『風土記』とその逸文には、皇室や貴族に伝えられたものとは系統を別にする地方民間の説話が含まれていて、それだけに...

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