政治学Ⅱ 現代国家と行政権(法社会学研究Ⅰ) 渡辺洋三 東京大学出版

閲覧数3,068
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    日大通信政治学分冊2のレポートです。政治学を基本としてしっかり解答し、憲法学的視点を加えることでレベルアップを図っています。から丸写しはせず、あくまでも参考レポートとしてご利用下さい。(問)現代国家と行政権について論じなさい。
    参考文献:日本大学通信教育教科書及び「現代国家と行政権(法社会学研究Ⅰ)」(渡辺洋三 東京大学出版)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1 立法国家から行政国家への移行

    本稿では現代の行政国家現象について述べる。まず、歴史を辿り立法国家から行政国家への移行の過程を確認する。中世、封建社会に(古典的)立憲主義(立法国家)が登場し、貴族の身分的特権であったものの憲法、法による国家が組織された。続いて近代市民革命により身分から解放され(国家からの自由)、市民の自由・権利の保障を目的とする近代立憲主義に移る。ここでは選挙権が制約され、財産と教養を持つ一部の市民に限定された市民社会に過ぎなかった。また、国家活動は警察・防衛等最小限度、自由放任主義という消極(夜警)国家であった。この結果、資本主義の矛盾、つまり貧富の差が拡大し経済的弱者の犠牲の上に少数の富裕層を保護することになり、更には失業、貧困の拡大が起こったことから、積極(社会)国家として国家の積極的関与が行われるようになった。ここで行政国家現象に移行した。つまり、市民社会から大衆社会へ移行し、福祉等国家による自由を実現するためには、専門的・技術的判断と、迅速かつ円滑な対応が必要なため、行政権の肥大化が起こり、行政権が国家の基本的政策決定に中心的な役割をもつようになったので...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。