日本教育史Ⅱ「江戸時代における私塾の概要と教育的意義」【玉川大学】

閲覧数2,736
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    ※玉川大学通信教育部「日本教育史2」平成23年度課題<評価>A(合格)

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    このレポートでは、江戸時代における私塾の概要と教育的意義について、具体的な事例を取り上げて説明する。
    まず、江戸時代における私塾の概要について具体的な事例を取り上げて説明する。私塾は近世(江戸時代)から明治初期にかけて存在したいわゆる私立学校である。有志者の自発性に基づいて、幕府や藩の許可を受けることなく、自由に開設された教育機関である。私塾の多くは漢学(儒学)であった。それには徳川幕府が自らの封建制を正当化し身分秩序を確立するために有効な漢学(儒学)を奨励した背景がある。
    近世後期には、封建的な幕藩体制の不安定さや貨幣経済の発達にともない、新しい指導原理や知識・技術を学ぼうとする機運が広まり、読み書き計算に対する庶民の要求が高まったことから、漢学以外にも筆学・算学、国学、洋学、医学などの私塾が明治初期にかけて1000校以上も設けられた。
    私塾の多くは、地方における学的権威者が中心でその人格力が直接に弟子を育成薫陶する形であった。また、師匠への憧れによって生徒が集まることから学習意欲が非常に高く、それらがその私塾の空気を作り各々の人格を磨いていた。
    上述のように、江戸時代は幕藩体制によ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。