第1設題 本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年度版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業の在り方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
参考文献
文部科学省 『小学校学習指導要領解説 社会編(平成20年)』 東洋館出版社
森分孝治ほか編 『社会科重要用語300の基礎知識』 明治図書出版
参考文献をもとにわかりやすくまとめています。
ぜひ参考にしてください。
第1設題 本テキストで述べる社会科授業の基本構造について説明し、平成20年度版学習指導要領における社会科の教科目標との関連を考察しなさい。また基本構造に基づく社会科授業の在り方について、幾つかの理論に触れつつ具体的な授業事例を挙げて説明しなさい。
社会科授業の本質的目標は、「社会認識を通して市民的資質を形成する」ことである。この目標を達成する為の社会科授業の基本構造について述べていく。
1、社会科授業で育てる子ども
社会科と総合的学習で育てる子ども像は、違うべきである。社会科の学習目標は、「市民的素質」を育てることである。市民的素質を育むための社会科で育てる子ども像が3つ挙げられている。
①社会認識内容を豊かに育成し、それを判断材料として価値判断をさせれば、市民的資質が育つ。
②単元の指導計画において、社会認識内容の習得時間八割、価値判断にかかわる時間二割を配当すれば、市民的資質が育つ。
③社会認識内容の評価は絵と説明文、市民的資質の評価は、価値判断の根拠とその組み立ての論理の分析を通してできる。
①は、社会構造の基本、政治の仕組みの理解が社会の認識に繋がり、社会認識...