設題1
適切な言語運用能力について「基盤的言語力・文脈的言語力・主体的関与」の観点から考察して述べなさい。
参考文献
文部科学省編 『小学校学習指導要領解説 国語編(平成20年)』 東洋館出版社
参考文献をもとにわかりやすくまとめています。
ぜひ参考にしてください。
適切な言語運用能力について「基盤的言語力・文脈的言語力・主体的関与」の観点から考察して述べなさい。
2008(平成20)年に告示された新学習指導要領において、国語科の目標は、「国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力及び言語感覚を養い、国語に対する関心を深め国語を尊重する態度を育てる」と記されている。国語科は全ての教科及び日常生活の基本となる能力であり、国語科の教育は非常に重要である。
適切な言語運用を可能とする能力である「国語力」について考える場合には、「基盤的言語力」「文脈的言語力」「主体的関与」の3つの要素に分けて考えることができる。この3つの観点から順に述べていく。
①基盤的言語力と「読む・書く・話す・聞く」こと
文字、語彙、文法、音声といった「言葉」の基盤となる力である「基盤的言語力」がある。文章を読む際に読めない字、知らない語があれば正確に理解することができない。文章の中の情報を理解する為には、文字や語彙、文法、音声に関する基本的な能力を習得する必要がある。
日本語の特徴として、漢字、片仮名、平仮名といったたくさんの文...