ホルムアルデヒド(HCHO)が最終製品にどの程度含まれているか定量するとともに、水洗によるホルムアルデヒド除去の効果も検討する。
*ホルムアルデヒド…融点−92℃、沸点−19.5℃、常温では無色の可燃性の刺激性気体。架橋剤(繊維製品のしわや収縮を防ぐため、分子鎖を固定するのに用いるもの)や防カビ剤として使われる。有機物の不完全燃焼によって生成し、タバコなどの煙に含まれる。また、大気中で光化学反応によって生成し、眼刺激を起こす。水中でのホルムアルデヒドの分析には、今回の実験のようにアセチルアセトン法が用いられる。
方法:?各試料2.50gを水洗(40℃、10分間)し、アイロンで乾燥させた。(A’・B’)
??の試料に加え、水洗前の試料2.50g(A・B)をそれぞれ約1cm角に切り、
200ml三角フラスコに入れ、水100mlを加え、栓をした。
?これを60℃の水浴中で時々振り混ぜながら10分間抽出し、上澄み液を取っ
て抽出液を得た。
?アセチルアセトン液を調整した。(酢酸アンモニウム(CH3COONH4)75gを水
400mlに溶解し、これに酢酸(CH3COOH)1.5ml、アセチルアセトン(CH3CO
CH2COCH3)1mlを加え、よく振り混ぜた後、水を加えて500mlとした。)
?試験管(a)~(c)に、次のように調整し、栓をした。
(a) 抽出液5ml+アセチルアセトン試液5ml
(b) 水5ml+アセチルアセトン試液5ml (ブランク)
(c) 抽出液5ml+水5ml (ブランク)
実験題目 樹脂加工布の遊離ホルムアルデヒドの定量
実験日 2001.12.21(気温 15.5℃)
目的
ホルムアルデヒド(HCHO)が最終製品にどの程度含まれているか定量するとともに、水洗によるホルムアルデヒド除去の効果も検討する。
*ホルムアルデヒド…融点-92℃、沸点-19.5℃、常温では無色の可燃性の刺激性気体。架橋剤(繊維製品のしわや収縮を防ぐため、分子鎖を固定するのに用いるもの)や防カビ剤として使われる。有機物の不完全燃焼によって生成し、タバコなどの煙に含まれる。また、大気中で光化学反応によって生成し、眼刺激を起こす。水中でのホルムアルデヒドの分析には、今回の実験のようにアセチルアセトン法が用いられる。
実験
3.1試料:市販形態安定加工綿ワイシャツ 2枚 (各布をA・Bとし、水洗したものをA’・B’とした。)
3.2方法:①各試料2.50gを水洗(40℃、10分間)し、アイロンで乾燥させた。(A’・B’)
②①の試料に加え、水洗前の試料2.50g(A・B)をそれぞれ約1cm角に切り、
200ml三角フラスコに入れ、水100mlを加え、栓をした。
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