現在の男性が求める男性像
キレイを求め始めた一般人
伊勢丹新宿店メンズ館1階には、今では常識になりつつある、男性のコスメコーナーがある。実はこのコーナーができたのは最近ではない。1986年にすでに「男のメイクアップコーナー」として存在していたのだ。翌年、資生堂では男性の肌の手入れに関する多大な関心から、調査をし、モテる第一条件に『清潔』を挙げている(『読売新聞』1987年)市場に出回っている商品も、女性向けの化粧品のようなものではなく、「あぶらとり紙」はもちろんのこと、「まゆ毛手入れセット」や「泥パック」なども多くある。ただ、まだ商品の多くは、まだ「男性用」としておかれていて、区切られた空間に存在していることが多い。まだ、男性にとって興味はあるけれど、コスメを買うことに抵抗があるということの現れである。
2006年現在、ヴィジュアル系は、脱ヴィジュアル系の風潮が高まり、テレビではあまり見られなくなった。では、中性的な雰囲気を持った容姿の男性は、もはや過去の一時的なブームになってしまったのだろうか?
しかし「女性も自分で稼ごうという今、男性に期待するのは経済力よりも、優しさと身ぎれいさと...