教育の原理 2分冊

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科目コード07802「教育の原理」第2分冊 

 教育関係の変容

課題①

現代では、國や地方公共団体のような公権力主体の事業として国民一般に提供される公教育はごく当たり前であるが、その成立は19世紀の中頃までさかのぼる。この頃ヨーロッパでは、宗教改革、市民革命、産業革命などを経て、教育は宗教的権利から分離され、誰にでも公平な教育制度のあり方が議論されていた。このような事情から、コンドルセ、フンボルト、マン、バーナードなどの公教育思想を捉える思想家が現れた。20世紀に入ると、学問および経済の発展が進み、教育の新しい形態が要請されるようになった。「新教育」とと呼ばれ、産業の進んだ国々ではそれによって変貌しつつある社会に順応するため、近代の学校制度もそれを後押しするような形で整備されていった。このことは、子どもたちに、一定量の知識、特定の価値を伝達することを重視し、子どもの自発的な活動を抑圧していくことになった。このような教育を反対し、子どもの自由な興味・関心から生まれる自発的活動、子ども尊重の教育改革運動を推し進めたのが、エレン・ケイである。「子どもの世紀」を著し、児童中心主義の教育が...

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