アメリカ法(法源,裁判所,契約法,不法行為法)をレジュメ形式に整理したものです。
法律単語については英語及びその訳語を付してあります。
短時間でアメリカ法の概観を掴みたい方は,ぜひ本レジュメで勉強してみてください。
<参考文献>
田中和夫『英米法概説』(有斐閣,1981年)
樋口範雄『アメリカ契約法第2版』(弘文堂,2008年)
ロバート・A. ヒルマン,笠井修『現代アメリカ契約法』(弘文堂,2000年)
樋口範雄ら『アメリカ法判例百選 (別冊ジュリスト 213)』(有斐閣,2012年)
アメリカ法
1.法源
1
Constitution of United States(合衆国憲法)
2
federal law(連邦法)
合衆国憲法第 1 条第 8 節は,連邦議会の権限として,課税・外国や州際の通称・通貨・
軍事等を列挙し,これらの権限を行使する為に必要かつ適切な法令を制定する権限を
与えている。
また,合衆国憲法修正第 5 条と修正第 14 条において「due proxess of law(適正な法の
手続)」,修正第 14 条において「equal protection of the laws(法律の平等な保護)」を
それぞれ確保するための立法についても連邦議会に制定権が認められている。
3
州憲法
4
state law(州法)
州法は,連邦法に委任していない法領域(契約法,保険法,会社法,財産権法など)
を規律する。
※Uniform Commercial Code;U.C.C.(米国統一商事法典)などの統一州法や模範州法
を制定する動きもある。
5
判例
重要な判例法の分野(agency(代理),conflict of laws(抵触法),c...