社会学概論 Q0706 R0712 試験対策 佛教大学

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    社会学概論Q0706

    ①家族機能の歴史的変化について述べよ。
     第1次産業中心であった我が国の産業構造は,昭和30年ころ以降高度経済成長期を通じて急速に転換していった。就業者数の最大多数を占めていた第1次産業は,鉱工業生産の拡大に伴う第2次産業への大幅な就業移動により昭和35年には第3次産業にその座を明け渡し,更に昭和40年には第2次産業の就業者数をも下回るに至った。

    この間,家族の中の妻の役割も大きく変化した。農家や自営業世帯が主流を占めていた時代には,生活の場である家庭が生産活動の場でもあり,その中で妻も夫と共に働くことが一般的だった。ところが,産業構造の転換に伴い,急速にサラリーマン化が進む中で,核家族世帯の中で「夫は外で仕事を,妻は家庭で家事・育児を担う」という役割分業が確立し,家事労働に専念する専業主婦の数は増加し続けた。

     その後,第3次産業の就業者数が半数を超えると,パートタイム労働者を中心に既婚女性の雇用者が増加した。 しかし,女性の専業主婦化が進んだ時期に確立した「夫は仕事,妻は家事・育児」という役割分業意識は,女性が社会進出して以降も引き継がれた。この結果...

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