仏教先進国に対するあこがれ意識と仏教信仰について

閲覧数1,309
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    問:仏教に関してテーマを設定し述べよ(4000字程度)

    国文学のレポート、A判定です。

    内容:中世において、貴族が日本の仏教をどのように考え、また海外の仏教にどのような印象を抱いていたのか、という大学の講義を元にして、貴族だけでなく庶民の仏教観について考察しています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    仏教先進国に対するあこがれ意識と仏教信仰について

    ―中世貴族の対外意識と庶民への仏教の広まりから考える―
    1.はじめに

    講義で読んだ説話などのなかには、中国やインドなど仏教先進国に対するあこがれをもったものや、インドや中国に対して日本は辺土小国であるという意識を持ち、それを克服しようとする流れから日本の仏教の優位性を説くものも見受けられた。そこで、中世の人々の国外に対する意識はどのようなものであったのか、また、その意識が仏教の信仰にどのように反映されていたのかということを、貴族の対外意識だけでなく、庶民にも仏教が広がったことも関連させて考えていきたい。
    2.貴族の対外意識について

    2.1.日本の優位性

    村井(2013)によると、八九六年、新羅との関係が冷却化していた日本は、新羅が豊前国の貢納物運搬船を襲い、絹綿を奪って逃走するという事件により、翌年、朝廷は伊勢や宗像の神前で天皇の詔を読み上げて国家安泰を祈った。その詔には「わが日本朝はいわゆる神明の国なり。神明の助け護り給えば、何の兵寇か近来すべき」と記されており、のちの日本の国家意識として根を張るにいたる「神国思想」がここには...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。