M6106、R0113、日本語学概論の科目最終試験6題セットです。
教科書の内容を、試験用紙の8割程度に収まるようまとめてあります。
試験勉強の一助としていただければ、幸いです。
参考文献:宇野義方編『国語学』学術図書出版社、1984年
M6106 日本語学概論
●万葉仮名について説明しなさい
●「のぼる」と「あがる」の意味の類似点と相違点を述べなさい
●歴史的仮名遣いについて説明しなさい
●日本語の敬語について述べなさい
●音声と音韻について説明しなさい
●方言・標準語・共通語について説明せよ
●万葉仮名について説明しなさい
「万葉仮名」は、日本語を記録として残すために作られた表音文字の一つである。我が国では、言霊信仰もあって、自らの感情や考えは口承によって伝えられていた。やがて、五世紀ごろにわが国に漢字が伝えられ、言語を記録する方法として用いられるようになった。ところで、文字には2つの種類がある。1つ目は、漢字などのように音と意味の両方に対応する表意文字である。2つ目は、ローマ字や仮名などのように1字が単音あるいは音節に対応する表音文字である。本来、漢字は表意文字であったのだが、言葉を書き表す漢字がないために、文字の意味とは無関係に、同音・類似音を持つ漢字を借用して用いることが、行われるようになった。このような漢字を意味とは無関係に使用する方法を仮借という。万葉仮名も仮借である。つまり、「万葉仮名」は、...