明星大学通信における2014年度の科目終了試験の過去問です。2013年度以降の問題も含まれていますが、問題がパターン化されていますので、これだけ覚えていれば、まず不合格になることはないと思います。実際、私も試験勉強に使用したものであり、テスト本番でも、すべてこの中から同じ問題が出題されたので、一度も不合格になることなく、試験を突破することが出来ました。
<科目終了試験>【教育心理学】(PA2030)
○ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
スイスの心理学者であるピアジェは、子どもと臨床的に関わり、詳細な観察と独創的な数多くの実験によって、子どもの思考過程(認知機能)の発達段階を、①感覚-運動期②前操作期③具体的操作期④形式的操作期の4段階に分けた。以下に、それぞれの特徴を述べていく。
①感覚-運動期(0歳~2歳)
自分の感覚と運動(外的運動)によって外界を知る段階である。また、それが全てであるため、例えば、隠されてしまった玩具などの外的運動が不可能な物については、知る術を持たない。
②前操作期(2歳~6歳)
認識の方法が、「活動」から「操作」へと発達していく移行の段階であり、言葉を使えるようになったり、思考したりすることが可能になる。それなので、「ごっこ遊び」といった、「象徴的な遊び」をする姿が多く見られる。しかし、この時期の子どもは、まだまだ知覚に支配されていて、直観的である(直観的思考)。このことをピアジェは、次の実験で証明した。
まず、重なり合った3つの山の模型を幼児に見せる。そし...