幼児が言葉を発するのは、日常場面であることが多い。その日常場面の中で幼児が発した言葉を大切にできるかということが、幼児の豊かな言葉をはぐくんでいくためには重要なことである。
日常生活の中で児童が興味を持っている事物や動きに対して言葉を添えていく、児童が発した言葉に対して共感し上手な聞き役になるということが基本としてある。言葉を添えていくタイミングが適切なものであるべきであって、何にでも言葉を添えていっていいというわけではないのである。聞き上手というのも、単に相づちを打つのではなく、幼児たちの表現が適切でなかった場合はさりげなく、正しい表現で言い直して、「それで」とさらに促すような言葉かけを...