Z1001 日本国憲法(テスト1-6&他)
テキストをもとにまとめたものです。
テスト前に暗記し、無事パスしました。
*このテストでは過去2年間に7つの設題が出題されています。
タイトルの「他」はその7つめの設題と、各項目を自身でまとめたものです。
1.基本的人権の保障の限界について
2.私人間における人権差別について
3.報道の自由とプライバシーの保護について
4.校則と自己決定権について
5.法の下の男女平等について
6.表現の自由の制限について
7.信教の自由と政教分離について
*憲法と立憲主義-憲法とは何か、憲法の歴史
*日本国憲法の成立の歴史-明治憲法との比較、日本国憲法の基本原理
*国民主権と象徴天皇制
*基本的人権の保障-人権の考え方
*法の下の平等-法の下の平等の歴史、実質的な平等と形式的平等
*精神的自由―思想・良心の自由、表現の自由、信教の自由、学問の自由、これらの保障の限界
1「基本的人権の保障の限界について」
基本的人権とは、日本国憲法によって保障された我々の「自由」と「平等」のことである。この人権は、「幸福の追求に対して公共の福祉に反しない限り、最大限、守られるべきもの」である。しかし、これは言い換えれば、基本的人権の保障には限界があり、「公共の福祉」によって制約を受けるということである。
公共の福祉は、大きく二つの人権の制約を定めたものである。一つは、他者の人権を害してはならないということである。例えば、表現の自由とプライバシーの関係などがあげられる。ある政治家が、三島由紀夫の『宴のあと』を、私生活をのぞき見したかのような小説であるとして、プライバシーの侵害を主張した事件がある。このように、もし権利の行使が、他者の人権を侵害する場合、それは人権の行使とはいえないのである。
もう一つは、経済的自由に対する制限である。独占禁止法や、公害防止・環境保全のための規制など、いわゆる社会権の保障をめざすものである。
また、その他の例として、博多駅テレビフィルム提出命令事件がある。アメリカの原子力母艦の佐世保寄港反対集会に参加しようとした学生が、博多駅で下車したと...