明星大学通信教育部 小学校教員コースのレポートです。「優」の評価をいただきました。よかったら参考にしてみてください。
レポート課題:
1.戦後日本の教育改革について3 点を取り上げ、要点をまとめよ。
2.現在の学校教育の課題について考察せよ。
戦後日本の教育改革と現在の学校教育の課題
1.戦後日本の教育改革
●複線型学校制度から単線型学校制度へ
戦前明治41年、6年制の無償義務教育制度が確立され、その後の進路においては中学校、高等女学校など学校が分岐していた。これを「複線型学校制度」という。戦後昭和22年、新たに教育基本法、学校教育法が整備され、米国に倣い6・3・3・3・4の「単線型学校制度」に改められた。これは、6年制の小学校に続く中等教育を3年制の中学校とそれに続く3年制の高等学校に単純化したものである。さらに高等教育機関が4年制の大学に一本化、すべての高等学校卒業生に開放され、ここに憲法が保障する「教育の機会均等」が図られた。
●学習指導要領の国家基準性の強化へ
昭和22年、新しい教育課程の「指針」として、文部省によって「学習指導要領」が作成された。当初は各学校におい て工夫を促す上での「参考文書」の性格を帯びたものであったが、昭和33年の全面改訂により、教育課程の国家基準として「法的拘束力」...