高評価を得た合格レポートです。参考にしていただければ幸いです。
自分が情報通信機器やデジタル教材を活用しながら、授業を展開する際には、どのようなことに配慮するか考察しなさい。
近年ITの発展は目覚ましく、今日の情報化社会の中で教育においても情報通信機器やデジタル教材を用いた方法が注目されているが、それらを用いるにはそのメリットとデメリットをしっかりと把握したうえで十分な配慮の元、使用する必要がある。
具体例を挙げると、例えば小学校6年時の「理科」における「人のからだのつくりと働き」という単元では、呼吸、消化、排出及び循環など人体の内部現象を把握させる必要があり、従来のアナログ教材では写真など平面的で静止的な資料や簡易模型などを用いてきた。だが実際の人体の内部現象は立体的で動的なものであり、アナログ教材のみでは捉えにくい。この際、デジタル教材により立体的、動的に認識させることは効果的であると考える。しかし、その際において配慮しなければいけない点もある。まず、この授業を展開する際に、初めからデジタル教材を用いると全ての流れが学習者にとって受動的なものとなり、興味や関心、疑問といった思考力を働かせない授業となってしまうことが予想される。故にこの場合...