『「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ』
※特記事項
・本資料は「学習の要点」にある6つの論点をすべて網羅した形となっており、4章構成で論理的にまとめております。また、第4章については、合格の最低条件としての「自分なりの見解」についてまとめてあります
・「シラバスには様々な文献にあたること」と記述がありますが、本資料レベルでもA判定が付いております。もし心配な方は他の文献も当たってみてください
・いつも多くの方に見て頂き、たいへん嬉しく思っております
他教科も多く載せていますので、ぜひ検索してみてください。
http://www.happycampus.co.jp/docs/943599269305@hc14/
『「生きる力」の育成と道徳教育について述べよ。』
欧米思想に見る道徳教育のはじまり
時代は紀元前5世紀にまで遡る。ソクラテスによれば、人間はたとえ知恵があると思い込んでいたとしても、実際には「善美のことがらは、何も知らない」。人間は知らないということを知ること、つまり「無知の知」を出発点として、知を愛し求めていかなければならないとした。ソクラテスは広場へ出掛けては、人々に無知の知を説いた。その時、用いた方法が問答を通して人々に気付かせる助産術という教育法で、人々を知の探究、徳の実現へと導いた。このことは、情報に溢れる我が国で真の意味での知を求める事と非常に似ている。人がいかに生きるべきか、つまり道徳の探究の始まりは紀元前5世紀のソクラテスの時代から始まっていたことがわかる。
日本における道徳教育の戦前戦後
戦前(ファシズム)の道徳教育は「教育勅語」を中心として進められる。道徳教育は、死への教育を実施したり、人格形成を上から押し付けたりと為政者の支配の道具として利用されていた。このことは、国語読本巻六「姿なき入城」の「いとし子よラングーンは落ちたり。いざ汝も勇ましく入城せよ・・...