序章
1 ユネスコの学習権宣言の意義について考えよ。
学習とは、基本的権利の一つである。問い続け、深く考え、自身の世界を読み取り歴史を続けることが学習権の意義であり、私たちが成り行き任せの客体から自ら歴史をつくる主体になることである。
またこうした主体の形成が将来の福祉社会の条件である。
2社会福祉と政治経済との関係について考えよ。
社会福祉自身が社会の中で歴史的に生み出され発展してきたものであり、経済、政治、社会変動の影響を受けて存在している。特に近年では、国家の財政危機によって福祉政策自体が解体の方向へと向かっている。
故に、社会福祉を考えるときには社会福祉の法律や制度、実践方法を学びつつ、社会の在り方、とくに資本主義社会を学ぶ必要がある。なぜなら、社会福祉は資本主義の矛盾を埋める為に存在するからである。
そして、福祉政策や経済・財政政策、公共政策の改革をめぐる議論に直面した時、私たちがその方向選択を自ら主体をもって行わなければ、福祉社会の条件は侵害され崩される。なので、主体的に学び、基本権利を侵害されないようにすべきである。
第1章
1 福祉の理念や意義について考...