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小児看護学総論p336
浮腫
・浮腫は、組織間液と血管内体液の体液バランスの異常により生じ、細胞外液のうち組織間液が異常に増加した状態をいう。
1.浮腫の原因と分類
浮腫はその免疫因子により局所性浮腫と全身性浮腫に大別される。
局所性浮腫・・・炎症性浮腫・リンパ性浮腫・静脈性浮腫・血管運動神経性浮腫
全身性浮腫・・・心性・腎性・肝性・新生児性 などに分類することができる。
①心性浮腫
・心不全が生じ、心拍出量の低下により、各臓器への有効な血液供給の減少(前方障害)や、静脈系のうっ血が生じ、静脈圧の上昇により毛細血管圧、抵抗の上昇による血管外漏出液の増加、Na、水分の貯留をきたす(後方障害)ことで生じる。
・左心不全では、肺静脈系のうっ滞(肺水腫)が生じ、チアノーゼ、呼吸苦、心性喘鳴などをみとめ、右心不全では肝腫大をみとめる。
②腎性浮腫
・腎炎症性浮腫は、急性腎炎などにより、尿細管でのNa、水の再吸収増加、毛細管の浸透圧亢進により生じる。この場合、組織圧の低い眼瞼、顔面、下腿脛骨前面に浮腫をみとめる。
・ネフローゼ性の浮腫は...