1984年公開のドキュメンタリー映画「The Times of Harvey Milk」の感想と、同性愛の問題についての考察
The Times of Harvey Milkを観て
~アメリカと日本における同性愛者への対応の比較~
私がこの映画を観て最初に思ったことは、アメリカにおけるゲイなどの同性愛者に対しての偏見や差別の根深さであった。特に衝撃的だったのは、ミルクがダン・ホワイトに射殺され、その裁判でも故殺ということで軽すぎる判決が下されたところで、殺害の直接的な動機は執行委員の再任を市長に拒否され、それをミルクに嘲笑されたこととされているが、映画を観ていると、ホワイトはミルクを含むゲイを『恥ずべき存在』としてどこかしら軽蔑していたように感じ取れるし、その後の裁判に関しては、ゲイへの差別と偏見が露骨すぎるほど見...