低周波電力増幅回路(プッシュプル回路)

閲覧数9,868
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ・概要
    今回の実験ではB級プッシュプル増幅回路の動作を理解するための実験を行った。実験内容はプッシュプル回路の入出力特性、周波数特性、バイアス電流の変化によるクロスオーバー歪みの観察である。
    まず初めに入出力特性の実験を行った。0.5Vから0.1V刻みに入力電圧を上げていき、そのときの出力電圧を記録した。入力電圧が2.7Vまで上がった時に出力が歪んだ。
    次に入力電圧を0.5V一定として周波数特性を記録した。10Hzから波形を観測出来なくなった260kHzまで漸次周波数と変化させた。電力利得PGは低周波(10〜30k)の範囲では一定に上がっていったが、それからは急激に変化していった。
    最後に歪率計を用いてクロスオーバー歪みを観察した。これは0付近まで増幅に使用してしまうため、半波のつなぎ目付近に歪(クロスオーバー歪という)が生じてしまう。歪率はバイアスが2.0のときに一番小さかった。
    今回の実験で大まかではあるが、A級、B級の増幅回路について理解できた。
    ・実験目的
    トランジスタB級プッシュプル増幅回路の動作を理解し、A級やB級との違いについて理解する。
    1)入出力特性の測定
    入力信号を0から漸次増加させて出力が飽和するまで、入出力電圧を記録する。
    2)周波数特性の測定
    入力信号電圧を出力が歪まない一定値にして、周波数を10Hzから徐々に増加(対数目盛)させて出力電圧を測定する。
    次式から電力利得を算出する
    3)バイアス電流を変化させ、クロスオーバー歪みを観察する。
    また、歪率計を用いて歪率を測定する。
    ・考察
    1)dB表示の周波数特性のグラフを見ると、15Hz〜30kHz程度までは一次関数的に利得が安定している。だがそれ以降は利得が急激に上がり、急激に下がっている。この回路は低周波電力増幅回路を言うことを考えると15Hz〜30kHz程度の周波数を増幅することに適しているといえる。

    タグ

    レポート理工学電気電子実験

    代表キーワード

    理工学

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    電気実験報告書
    低周波電力増幅回路(プッシュプル回路)
    実験日 11/4
    提出日 11/11
     
    概要
    今回の実験ではB級プッシュプル増幅回路の動作を理解するための実験を行った。実験内容はプッシュプル回路の入出力特性、周波数特性、バイアス電流の変化によるクロスオーバー歪みの観察である。
     まず初めに入出力特性の実験を行った。0.5Vから0.1V刻みに入力電圧を上げていき、そのときの出力電圧を記録した。入力電圧が2.7Vまで上がった時に出力が歪んだ。
     次に入力電圧を0.5V一定として周波数特性を記録した。10Hzから波形を観測出来なくなった260kHzまで漸次周波数と変化させた。電力利得PGは低周波(10~30k)の範囲では一定に上がっていったが、それからは急激に変化していった。
     最後に歪率計を用いてクロスオーバー歪みを観察した。これは0付近まで増幅に使用してしまうため、半波のつなぎ目付近に歪(クロスオーバー歪という)が生じてしまう。歪率はバイアスが2.0のときに一番小さかった。
     今回の実験で大まかではあるが、A級、B級の増幅回路について理解できた。
    実験目的
    トランジスタB級プッ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。