人類は二足直立歩行を行うようになって以来、前足を自由の手として使えるようになった。そしてその自由な手から、道具を作る、火を起こすといった創造性を見いだし、それが人間の脳の進化に大きく影響してきたと考えられている。また新しい生態・生活パターンを獲得したことも、人類の脳容積が大きくなった理由の一つと思われている。脳の発達により、高度な技術や知能を備えると共に人類は、言語力を身につけ、他者とのコミュニケーションを図ることが出来るようになった。
人類は二足直立歩行を行うようになって以来、前足を自由の手として使えるようになった。そしてその自由な手から、道具を作る、火を起こすといった創造性を見いだし、それが人間の脳の進化に大きく影響してきたと考えられている。また新しい生態・生活パターンを獲得したことも、人類の脳容積が大きくなった理由の一つと思われている。脳の発達により、高度な技術や知能を備えると共に人類は、言語力を身につけ、他者とのコミュニケーションを図ることが出来るようになった。そして何世代にも渡って進化し続け、現在の人間の人格が形成されたのだ。
しかし正木健雄のスケッチによると、進化し続けてきた人間が、今、退歩の傾向にあるという。つまり人間らしくなくなっている、ということだ。人間らしさとは何か?と言われると難しいが、簡単に言うと生き生きとした力強さを持っているか、健康的な体であるかどうか、というようなことである。
現在、心と体の両方が発達不全である子供や健康的でない子供が増加している。日本は乳児死亡率も新生児死亡率も世界一で、子供達に生存する権利は十分与えられている。しかし保護される権利では向上しているものもあるが悪化...