変形性股関節症患者の外来看護計画
Ⅰ.アセスメントの視点
変形性股関節症は、手術することにより、疼痛の改善と関節可動域の回復が可能となり、身体・精神面ともに高い満足感が得られる。そのため退院後は、家庭的・社会的役割、活動も積極的となり、股関節への負担を大きくする可能性が出てくる。術後2~3週間目には、ほとんどが転院するため、退院後の生活に関して、イメージがしにくく、後療法・家庭生活・社会復帰への不安も大きいことから、ライフスタイルを把握した退院時指導が重要となる。又、日常生活の自立や、関節への影響、特に人工関節置換術においては、合併症や耐用年数を踏まえてのさまざまな生活指導及び、転院先での指導内容を考慮した継続看護が重要である。
Ⅱ.問題リスト
#1.退院後の日常生活の不安
[要因]・困難なADLの存在
・社会復帰に対する焦りや不安
・家庭的役割の負担
#2.手術後の筋力低下
[要因]・手術による骨、筋肉への影響
・退院後の運動制限
#3.セルフケアの不足
[要因]・患肢の荷重制限
・松葉杖使用による活動の制限
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