糖尿病網膜症患者の外来看護
Ⅰ.アセスメントの視点
糖尿病網膜症の初期の段階では罹病期間、血糖コントロ-ル、血圧、腎機能、脂質代謝異常等のさまざまな全身因子が網膜症の発生や進展に大きく関与する。一方、進行した網膜症ではそれまで悪かった全身因子がたとえ改善しても、眼病変はそれとは無関係に進行する。中途失明を防止するためには、網膜症の悪化を阻止することが重要で、そのためにも眼科外来を定期的に受診することが大切であり、視力低下等の自覚症状が無くとも経過観察や、外来での治療を受けるよう働きかけなければならない。
Ⅱ.問題リスト
#1.糖尿病コントロ-ル不足
[要因]・視力低下
・糖尿病の病識不足
・複雑なセルフケア方法(インシュリン注射、血糖測定、食事療法)
・サポ-トシステムの不足
・活動性の低下
#2.眼科外来定期受診の中断
[要因]・病状の理解不足
・視力低下等の自覚症状が乏しい
・定期受診の必要性を認識していない
・仕事の関係で来院の時間が作れない
・単独行動...