舌癌(ラジウム針刺入を受ける)患者の標準看護計画
舌癌のラジウム針治療とは
癌の放射線治療の中で、最も信頼性の高い治療法として密封小線源治療による組織内照射がある。この治療は密封容器内に封入された放射線源を一時的に癌腫の組織内に刺入する事により、高線量を腫瘍に照射でき、一方では周囲の健常組織の線量は低く抑えることが出来るという特徴がある。 この中でも舌癌に対するラジウム針治療は、60年以上の歴史を有し、特に腫瘍径の小さい早期の舌癌に対しては、その局所制御率が80~90%にも及ぶ治療法である。しかしそれだけにこの治療法は、効果が高い反面、患者の遮蔽病室での治療が必要である事や、医療スタッフの被爆の問題も含め、治療ケアに携わるスタッフの慎重な配慮と熟練度が、腫瘍の制御および治療後の副作用の寡多に大きく影響を与え、また一方ではスタッフの被爆を最小限にとどめる事にもつながる。
看護計画
Ⅰ.アセスメントの視点
舌癌(ラジウム針刺入)患者は放射線源となるため、隔離され規制された生活を送る事となる。又医療者以外の人々とのかかわりがなく、孤独な為精神的careが必要となる。ラジウム針は自然抜針...