強皮症患者の外来看護計画
Ⅰ.アセスメントの視点
強皮症は、慢性の経過をたどり日常生活の変更・定期的受診・薬物療法の継続など、長期にわたる管理が必要である。治療により一時の寛解を得ても、疾患をより正しく理解したうえで、患者自らが生活を的確にコントロ-ルしなければ症状の憎悪は避けられない。そこで医療者の指導的かかわりが意味を持つことになる。
Ⅱ.問題リスト
#1.レイノ-現象に関連したしびれ感、冷感、違和感、痛み
[要因]・寒冷刺激
・精神的緊張
#2.末梢血液循環不良による指趾先端の皮膚損傷、易感染
#3.皮膚硬化・関節症状によるセルフケアの不足
[要因]・皮膚の萎縮、硬化、腫脹、浮腫、こわばり、しびれ感、疼痛
・関節炎および疼痛
・手指の関節拘縮、手指末端の骨吸収による骨短縮
#4.心肺病変による労作時呼吸困難
[要因]・肺線維症
・肺高血圧
・運動負荷
#5.消化器病変による食事摂取困難
[要因]・逆流性食道炎
・便秘
・下痢
・舌小帯短縮
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