肘関節脱臼

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    資料紹介

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    肘関節脱臼

    肘関節は、上腕骨と2本の前腕骨(橈骨・尺骨)とで形成される関節で、上腕骨内側の滑車という部分と、尺骨の肘頭とカギ型の部分とが強くからみ合って、曲げ伸ばしの運動が行われている。
     この部分がはずれることを肘関節脱臼と呼び、ほとんどの場合、尺骨が上腕骨に対して後ろ側に脱臼して(後方脱臼)、肘関節の屈伸ができなくなる。外側の橈骨頭だけがはずれる場合は、単に橈骨頭脱臼と呼ばれる。 脱臼と骨折の判別は、X線検査を行う。
    原因

    転倒した時に手をついて起こることがほとんどである。肘関節が脱臼するのは、主に思春期から成人で、乳幼児や高齢者では同じような外力がはたらくと骨折が生じ、骨折を伴わない脱臼になることはまれである。
    治療

    まず、徒手整復を試みる。肘関節を軽く屈曲して、前腕を後方に押し下げながら牽引すると、通常は簡単に整復される。 整復困難な場合は、関節内に骨片がはさまっていることもあるので、X線検査での確認が必要である。また、整復後、肘関節の安定性をチェックし、安定している場合は1週間程度のギプス固定後に自動運動が許可される。
     整復されても、すぐに再脱臼を起こすような場合は、...

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