『枕草子』のいわゆる随想的章段(分量の多い章段の方がやりやすい)の中から一章段を選び熟読し、その構成に注目しながら、その眼目(主題)について考察しなさい。
ポイント →中関白家の栄華と没落の中で見据えられ創出された平安朝の美意識は、今の私達にも共感出来る。その感性の鋭さを客観的に分析して受け止めてみたい。
キーワード →①「あはれ」と「をかし」 ②摂関政治 ③回想の有無 ④文末語彙 ⑤形容語彙
参考文献 →原点(テキスト)は、『新編日本古典文学全集』(小学館)、『新日本古典文学大系』(岩波書店)、岸上慎二編『三巻本枕草子』(武蔵野書院)等によると良い。また、これらの参考文献等を参照。
参考程度にどうぞ。
平成25・26年度 国文学講義Ⅲ(中世) 分冊1
『枕草子』のいわゆる随想的章段(分量の多い章段の方がやりやすい)の中から一章段を選び熟読し、その構成に注目しながら、その眼目(主題)について考察しなさい。
ポイント →中関白家の栄華と没落の中で見据えられ創出された平安朝の美意識は、今の私達にも共感出来る。その感性の鋭さを客観的に分析して受け止めてみたい。
キーワード →①「あはれ」と「をかし」 ②摂関政治 ③回想の有無 ④文末語彙 ⑤形容語彙
参考文献 →原点(テキスト)は、『新編日本古典文学全集』(小学館)、『新日本古典文学大系』(岩波書店)、岸上慎二編『三巻本枕草子』(武蔵野書院)等によると良い。また、これらの参考文献等を参照。
『枕草子』は清少納言による平安時代に書かれた随筆である。ものを列挙した「ものづくし」の「類聚章段」、日常生活や四季の自然を観察した「随想章段」、作者が仕える中宮定子周辺の宮廷社会を回想した「回想章段」(日記章段)などの章段がある。摂関政治の時代、中関白家の栄華と没落の中から見据えられた美意識で枕草子は書かれた。作者の洗練されたセンスと、事物への鋭い観察眼...