道徳教育の研究合格レポートです。科目修得試験過去問(H23/1回~H25/3回)付。
道徳教育の研究
「道徳の時間」の目標と内容、そして指導方法について論述せよ。
〈キーワード〉
道徳の時間、目標、内容、指導方法
中学校における道徳教育では、学校教育活動全体を通じて行う道徳教育と、教科外の授業である「道徳の時間」から構成されている。
まず、全体の道徳教育の目標として、学習指導要領では「学校の教育活動全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うこと」としている。次に「道徳の時間」の目標として、同じく学習指導要領では「各教科、特別活動及び総合的な学習の時間における道徳教育と密接な関連を図りながら、計画的、発展的な指導によってこれを補充、深化、統合し、道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深め、道徳的実践力を育成するものとする」としている。
この中での「道徳性」とは、内面的な資質に加えて行動的な側面も指している。道徳的心情・道徳的判断力・道徳的実践意欲に裏付けされた行為が、生徒自身の内から自発的・自律的に生まれるようになるように努める必要がある。また、道徳的実践力とは、例えば不正な事柄や自分に不利益なことなど...