教育原論 第二設題 A判定いただきました。
▼所見
『略) 紳士教育につてうまく説明しています。』
参考にしてみてください。
ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
ロックの教育論の基礎となるものに、心の中には生まれながら刻み付けられた観念や原理などはないという考えのタブラ・ラサ説(精神白紙説)がある。これは、子どもは生まれた時はまだ何の観念も持たず、成長するにつれて、教育によってさまざまな観念を獲得するようになるという経験主義的な考えである。彼は、感覚によって一つ一つの対象について心の中に観念が起こり、さまざまな知識が得られるということから、子どもの教育はまず感覚的訓練から始めるよう主張している。そして、正しい観念を持つように子どもを教育するためにも、正しい方法によって、子どもの心に習慣づけなくてはならないという。この習慣づけと訓練(身体的訓練と精神的訓練)というように、子どもの外部から諸観念を教育することによって、子どもを立派な人間にすることが可能であるという教育万能論へと敷衍される。
ジョン・ロックの教育論は一般に紳士教育といわれており、紳士(ジェントルマン)は、健全な身体と道徳と知識を持っているべきであるとしている。また、理性的に適した事柄にしか同意しないように...