中学や高校における日本史の学習と異なる6学年の歴史教育の特色を説明しなさい
<中学や高校における日本史の学習と異なる6学年の歴史教育の特色を説明しなさい>
第6学年はこの小学校社会科の締めくくりの段階であり、中学校社会科への導入段階でもある。その中でも、歴史学習は第6学年で最も重要なキーワードである。
平成20年度版『学習指導要領』において、第6学年の社会科の目標は、「国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに、我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。」と記述されている。
あこのことから、中学や高校の日本史の学習とは異なる、小学校第6学年の歴史教育の特色とは何であるかを考える。
上記の目標をみて、まず着目したいのは「国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績」と「優れた文化遺産」という点である。前者では人物中心の歴史学習をすることによって、自ら当時の世の中に身をおいたつもりとなって、その(当時の)様子や状況を読み解いていき、「それによって世の中はどう変わったのか」ということを学習していく。また、後者では「文化遺産」という目に見えるかたちで残っているものを手がかり...