「学習指導要領」(社会)の第6学年の目標に準じて、第6学年社会科の学習指導上の留意点を述べよ
<「学習指導要領」(社会)の第6学年の目標に準じて、第6学年社会科の学習指導上の留意点を述べよ>
平成20年度版『小学校学習指導要領 社会編』において、第6学年の社会科の目標は「我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情を育てるようにする。平和を願う日本人として世界の国々の人々と共に生きていくことが大切であることを自覚できるようにする。」とある。これに準じて、学習指導上の留意点を「児童の発達特性」、「学習問題成立の方法」、「多様な学習活動の導入」の3つの視点からまとめる。
児童の発達特性
第6学年の児童は、一般的な発達傾向として、生活経験が拡大し、論理的な思考も発達して、知的な探求が理論的・計画的になると共に、自己中心的な段階から脱皮して、集団における自己の役割を意識して行動することができるようになると言われている。このような児童の発達段階は、学習の適時性を配慮した学習指導を行うために教師が必ず知っておく必要のある事柄である。その為、先述した第6学年の社会科目標も、このことを鑑みて設定されている。つまり、第6学年の社会的意識の発達の側面は、歴史上の人物や遺跡・遺物、日常生活に見ら...