日本大学ー租税論分冊1ー合格レポートA評価

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    資料紹介

    【平成25年4月1日~平成27年3月31日までの課題】
    二次元的所得税について説明しなさい
    【キーワード】
    勤労所得、資本所得、比例税率、累進税率、公平

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     二元的所得税とは、主に北欧諸国で採用されている方法で、所得を獲得方法より勤労所得と資本所得に二分し、それぞれを異なる税率で課税する制度の事である。
     はじめに、所得税は国税の一つであり、個人が一年に得る収入から各種の所得控除を行った後の課税所得にかかる税である。我が国における所得税法では、所得の発生形態によって担税力の相違から十種類の所得分類が設けられており、分離課税である退職・山林所得と、これらを除く八種類の総所得金額の合計から計算される仕組みとなっている。所得税の課税対象をどの様に捉えるかについては、主に所得について包括的な把握を行う包括所得税論、一生の間の所得を担税力の指標とする支出税論、効率性や公平性等の視点から望ましい課税のあり方を模索する最適課税論等の考え方があるが、二元的所得税は、包括所得税論とは異なり、所得を勤労所得と資本所得に二分して、資本所得には比例税率を、勤労所得には累進税率をかける所得税の課税方法である。これは、デンマークのニールセンによって提唱された方法で、デンマークでは不完全な形で導入されたものの、1980年代半ばから90年代初頭にかけて、デンマーク、ノル...

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