・課題
学習指導書の第6回講義から出題する。日本における市民活動・NPOの歴史を論じなさい
・講評
出題に対する答えの説明が明快になされています。
・参考文献
『NPO論Ⅰ・Ⅱ 学習指導書』 羽生和夫 聖徳教育通信教育部
2008.4.1
『NPO基礎講座(新版)』 山岡義典 ㈱ぎょうせい 2008.7.30
『NPOがわかるQ&A』 早瀬 昇 松原 明 ㈱岩波書店
2004.3.5
第1課題 第1設題
「NPO」とは、Non Profit Organizationの略で、非営利活動をする団体をいう。ただし、NPOの概念は、アメリカの社会的・文化的背景と法人制度や税制度を基礎に生まれたもののため、厳密にいえば、日本にはアメリカと同じNPOは存在しない。
では、日本におけるNPOとは、どのようなものなのだろうか。日本の歴史から、NPO活動のようなものをしていた頃まで遡ると、平安時代(大化の改新後)の「五保」に起源するといわれている。
「五保」とは、五軒で1つの住民組織をつくり、防犯・納税などの連帯責任を負わせる制度である。また江戸時代には、これをモデルとした「五人組」...