教育の方法と技術 第一分冊 2012年度

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    課題1

     授業設計とは、生徒に学習を確実に効率的に成立させることを重視し、教師が立てる教授・学習活動についての計画である。授業設計は「単元全体についての授業設計」と「本時の学習指導についての授業設計」の二つからなる。

    単元とは、「児童にまとまりのある認識を形成していく際の、一つの完結した学習経験の単位」¹⁾を意味する。この単元が集まり、配列されたものが「年間指導計画」である。年間の授業時数が限られている中で、必要十分な単元が選択・設定されなければいけない。そのためには、教科の指導内容と生徒の実態の両側面から検討し、単元全体を通して生徒に何を習得させたいかという「単元の指導目標」が明確になっていなければならない。この目標は、教科・教材の構造や系統から見て重要かどうかを学習指導要領などで判断し、さらに児童生徒の成長や発達に必要で望ましい内容かを検討した上で設定されるべきである。「単元の指導目標」の設定の次は「単元設定の理由」の記述が必要である。これは、この学年の、この時期の、この生徒らに、この教材で、どうしてこの単元を設定しなければならないのか、という検討がなされ、設定するのが妥当と判...

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