大阪教育短期大学通信教育部保育科、保育、教育論者リポート H25年12月提出、評価A
日本では保育の制度が二元化しており、幼稚園と保育所は目的や機能も異なっている。しかし幼稚園と保育所は就学前の子どもの人間形成の基礎を築く役割を担っている。子どもの発達は著しく日々の園生活で環境によって大きく影響を受けている。子どもは主体的に環境に関わり、そこから何かを獲得して成長へと繋がっている。言い換えれば子どもは環境によって育てられていると言える。そのうちの人的環境としての保育者も子どもの人間形成に大きく意味を持っている。子どものあらゆる側面の成長を促す環境づくりは保育者にとって重大な役割である。さて、幼稚園と保育所の法的な違いを述べた上で、保育に携わる保育者の役割について考えていきたい。
具体的な違いとして管轄、目的、対象年齢、教育内容などを述べていく。
幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省の管理下に置かれている。
幼稚園は学校教育法により『幼児の健やかな成長の為に適当な環境を与え、その心身の発達を助長する』、保育所は児童福祉法により『保育に欠けるその乳児または幼児を保育する』ことを目的としている。
幼稚園は満3歳から就学前の幼児を預かるのに対して、保育所は0歳児からの...