ボランティアの基本原則は、自発性・無償性・公共性・先駆性となるであろう。ボランティア活動とは、総務庁『社会生活基本調査』によれば、報酬を目的とせずに自分の労力・技術・時間を提供して地域社会や個人・団体の福祉増進のために行う社会的活動としている。社会福祉の場合、必ずしも恵まれた環境にない人を対象とするボランティア活動が多く、助ける人(健常者・恵まれた人)と、助けられる人(弱い立場にある幼い子ども、介護を必要とする障害者や高齢者等)が存在してしまう。
「あいあい会」は1994年1月、いつでも・誰でも・必要なとき・必要なだけ利用できるデイサービスを目標に栃木県宇都宮市に開所し、4月に特定非営利活動法人の認証を受け、市内とその近隣市町村で日曜を除く常時、主に痴呆老人が普通の生活を送る手伝いを中心に活動している。主な仕事内容は①介護保険通所者の送迎、入浴補助など。近くの公園への散歩、ドライブ、近隣の子どもたちとの交流②通所利用者の「お泊り」サービス③自立できると判定された人・介護認定を受けていない人の生きがいづくり、の3つである。「1日、楽しく、ゆっくり、のんびり」を運営目標とし、老いて呆けや障害を持っても人生を楽しく心豊かに生きていくための手伝い、そして女性が働き続けるための手伝いに勤めている。ボランティアをする側は自分の都合だけを考えて手伝うのではなく、利用者は無償でも参加する以上は責任を持ち、お互いが人間として・社会人としてのルールを守ることで、楽しく有意義な時間を過ごす努力をしている。
ボランティアの基本原則は、自発性・無償性・公共性・先駆性となるであろう。ボランティア活動とは、総務庁『社会生活基本調査』によれば、報酬を目的と...