佛教大学教育心理学第二設題の合格レポートになります。
A評価を頂きました。
参考にしていただければ幸いです。。
適応・不適応の心理的機制、またそれらからひき起こされる特徴的行動について説明せよ。
人はさまざまな環境に対して反応して生活を営んでいる。その環境は、時々刻々変化しているので、人が生きていくためには、その環境と状況に応じた行動をとらなくてはならない。さらに、単たる生命の保全だけではなく、欲求を満たして行動できるように、行動を調整していかなくてはならないであろう。
このように、主体としての個人が、その欲求を満足させようとして、環境の諸条件と調和するためにとる行動や態度の調整を「適応」と呼ぶ。
しかし、一方、人はただ環境や状況に従って受身的に反応するばかりではない。自己の欲求や願望を実現し、より活発な生の展開を目指して、環境を意図的に変革したり、状況を操作する場合もある。つまり、環境や状況に自己を適合させていくのみならず、能動的に環境に働きかけて変革するといった積極的な「適応」の型があるのも、人間ならではの事実である。
「適応」ということばは本来生物学で使われる。たとえば、ある種の動物が周囲の色に合わせて保護色に変わったり、また、擬態をとったりするように、環境や状況に応じて自らの生存...