■【2013】【明星大学】【視覚障害者の指導法】過去問と回答例 ※2015年4月の試験でも出題済!

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    資料紹介

    2013年度、明星大学 教育学部 通信課程において、科目終了試験に出題された問題の一覧、およびその回答例、ヒント集です。2013年4月~2013年10月の間に行われた科目終了試験において、全国(すべての試験会場)の試験問題が網羅されております。(問題数が膨大でないのは、出るパターンが決まっているからです。本資料以外の問題は2013年度は出題されておりません)
    2013年度の試験問題は2012年度の試験問題と重複する部分が多かったため、2014年度以降の科目終了試験においても、2013年度の試験問題は役に立つかと思います。
    全国の明星通信生の方のご協力により本資料を作る事ができました。ここでお礼を申し上げるとともに、これから試験を受ける皆様のお役にたてれば幸いです。
    また、試験対策だけでなく、レポート作成の際にも、記載させていただいている回答例、ヒント集はお役に立つかと思います。レポート作成の前にダウンロードすると、レポート作成作業がはかどると思います。

    ● 【過去問】と【合格レポート】 まとめブログ : http://ameblo.jp/meiseitarou/

    2015年04月04日(横浜・千葉)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年04月05日(日野・札幌)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年04月11日(佐賀・東京)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年04月12日(京都・豊橋)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年05月09日(福岡)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年05月10日(日野)の科目終了試験は本資料から出題されています! (2015年5月12日アップ者より)

    資料の原本内容

    ●諸外国の視覚障害教育の変遷について述べよ。
    省略
    ●視覚障害者と食育との関係を述べよ。
    視覚障害者が自立して食生活を楽しむことができるよう、行政は、調理に関係した参考書を作成し、全国の点
    字図書館、盲学校、盲人養護施設、社会福祉協議会、個々の視覚障害者などに配布している。
    これは、大活字・透明点字・音声コード一体型のものである。
     最近では、「作ってみたい私の料理」「季節のレシピ集」「調理の基本知識」「よりよい食生活のために-実践の手引きー」を作成している。
     また、近年、タッチパネル方式など視覚に訴える機器やサービスの普及開発が進み、視覚障害者に利便性が享しにくい問題など、新たな課題が生じて来ている。
     視覚障害者が食生活上有している課題や要望がどのような場面で存在し、どのような対策が考えられるのかを検討するため、視覚障害者を対象とする食生活調査を実施し、食品関係企業・団体や地域の人々に理解と協力を得るよう、行政は働きかけている。
    ●点字について述べよ。
    点字の導入には読み指導と書き指導がある。読みにはとにかく時間がかかり、これを克服しないことには書きだけやっても実用化はできない。読みの習得に比べて書きの習得は容易に達成することができるので、書きの指導は、読み指導の後半に徐々に行っていく。
     また、読みの指導は点の番号を意識しない縦半マスの線の形で行っていくのに対して、書きは点の番号で入れていく。その導入の仕方が違うことで、書きを早くに行うと、読むときに点番号を意識した読みとりになる可能性も出てきて、縦半マスの導入がうまくいかないことも考えられる。
     個々の学習者の技能や能力によってもこのことは変わってきますが、あまりにも読み学習に困難さを伴い意欲をなくすような場合には、書きの指導を入れて、点字が書ける喜びを体得させるのも一つの方法である。

    ●墨字の点訳方法の種類と、それぞれの特徴について述べよ。
     墨字とは点字に対し、普通に書いたり印刷したりした通常の文字のことをいい。また「一般文字」ということもある。
    →拡大写本
     拡大写本とは視覚障害者の約三分の二を占める弱視者(極度の低視力者)のために通常の活字の四倍以上の大きさの文字で書き写された写本のこと。製作方法は手書きのほか、最近ではワープロやパソコンを使用して作られるものも増えてきている。
    →大活字出版とは
     大活字出版とは、全国に二〇万人以上といわれている弱視者や低視力の人、高齢者が裸眼で楽に読めるように配慮された出版物のこと。弱視者はその原因となる疾患や視力の状態により見え方がかなり異なるため、その多様な状態に対応できるように配慮することが大切である。
    大活字本を専門に出版している出版社では、標準的に二二ポイント(一ポイント=約〇・三五ミリメートル)の活字を使用しているが、視力にあわせ一四ポイントから二八ポイントの範囲から選択することができるように工夫している。
    また、文字の種類は、太ゴシック体や太明朝体、太教科書体の三種類から選ぶことができるように配慮している。またレイアウトについても縦一段組と横一段組の二種類が選べ、本のサイズも菊判とB五判の二種類から選択することができるようになっている。この「大活字オンデマンド出版」と呼ばれる注文製作の実現により、読む人の視力に応じ、大変きめ細かなかたちで読みやすい本を選ぶことができるようになってきている。
    ●触図について知るところを記せ。
    省略
    ●テープ、CD等の録音教材について述べよ。
    現状では従来の教材である墨字、拡大文字、録音教材に加えて電子データの使用者の割合が多いと言えよう。電
    子データは実際には、教科書の本文部分をフロッピーディスクや CD-ROM 上にテキストファイル化したものである。学生はそのテキストファイルをパソコンの画面上で拡大して見たりあるいは読み上げソフトで聞いたりしている。このようなことは非常に便利であり、パソコンの普及につれてこのような電子ファイルの使い方はますます多くなるのではないかと考えられる。幸い筑波技術短期大学(現筑波技術大学)では、入学後パソコン利用や情報リテラシーの講義によりパソコンについて学習する機会が学生に与えられており、今後もこういった教育が重要になると考えられる。
    ●日本の視覚障害教育の変遷について述べよ。
    省略
    ●視覚障害者教育におけるデジタル化された教材(コンピューターで扱える)について述べよ。
     発達障害のある児童生徒の中には,コンピュータなどの情報機器に強く興味・関心を示す者もいる。そのような児童生徒には学習意欲を引き出したり,注意集中を高めたりするために情報機器を活用することが想定できる。また,発達障害のある児童生徒の中には認知処理に偏りをもつ者も見られ,情報機器によってその偏りや苦手さを補ったり,得意な処理をより伸ばしたりするなどの活用も想定できる。
     通常の学級での一斉指導の場合,発達障害のある児童生徒の学びを支援する情報機器は,クラス全体の学習の目標や指導の流れに即して,自然かつ柔軟に使える道具であることが求められる。例えば,教材をコンピュータとプロジェクタで投影し,クラス全員の興味を引き付けながら,視覚的に思考を促したり理解を深めたりするような提示は,クラス全員の理解を促すとともに,発達障害のある児童生徒への支援にもつながるなど,機器の効果的な活用といえる。しかし,同じ一斉指導の時間であっても,例えば,支援の必要な児童生徒一人だけの机上にコンピュータを置き,その時間のクラスの学習の流れとはつながらないような場面で機器を使用しているとすれば,効果的な活用とはいえない。
    ●ネットワークを活用した視覚障害学生の為の教材について新たな発想も入れて考えを述べよ。
    ①教員・学生双方のコミュニケーション能力の向上等
    (ア)学生へのコミュニケーション機器の操作指導と教職員への研修等
    情報機器操作の実習を入学直後に集中的に行いスキルの早期習得を図っている。これに
    より入学時に未習得の学生も情報機器を活用した本学の学習形態に対応できる。
    また、教職員に対しては学内FDにおいて情報機器操作のほか歩行指導などの安全確保
    の仕方など視覚障害者とのコミュニケーション能力向上のための研修を実施している。
    (イ)学習相談室の開設
    教育方法開発センター内に学習相談室が設置されている。ここでは教育相談業務の一環
    として、入学時指導や授業での学習では不十分な学生への個別の機器操作指導も行ってい
    る。また、障害の状況に応じて点字を必要とする学生や点字の読み書きが未習得の学生の
    ためには、点字指導も実施している。
    (ウ)代替情報チャネルによる環境認知スキルと残存視力の活用法
    さまざまなモダリティで情報を利用できるように画面読み上げ・触図・触覚ディスプレイなど
    代替情報活用法を指導している。弱視の学生にはCCTVや弱視レンズなど残存視力を活用
    した情報取得の方法の指導も行っている。
    ●視覚障害者の情報バリアフリーについて考察せよ。
    視覚障害者は「情報障害者」とも言われます。マスメディアに関して言えば、視覚障害者はラジオやテレビの音声情報しか得ることができませんし、新聞や雑誌の点字版はほとんどありません。一般書籍についても点訳・音訳されているものは全体のごく一部に過ぎません。
     しかし近年「情報障害」という視覚障害者のバリアはパソコンやインターネットの利用によって取り除かれつつあります。パソコンにスクリーンリーダーと呼ばれる画面の文字を音声化するソフトをインストールすれば、墨字(すみじ=普通文字)の読み書きができます。また音声ブラウザの利用によってウェブ上にある新聞や雑誌の記事を読むことができます。インターネットの点字図書館もあり、電子データ化された点字図書をダウンロードしてパソコンで読み上げさせることができます。電子メールは視覚障害者と晴眼者(せいがんしゃ=目が見える人)との間のバリアフリーなコミュニケーションツールとなっています。
     このように便利なパソコンですが、視覚障害者にとってはその操作をマスターするのはとても困難なことです。視覚障害者はスクリーンリーダーの音声情報だけを頼りにマウスは使わずキーボードだけでパソコンを操作しなければならないからです。パソコンの電源を入れること、周辺機器の接続、ソフトのインストールなどもパソコン初心者の視覚障害者にとっては困難です。
     また視覚障害者にパソコンを指導できる知識と技術をもったボランティアが少ないために、一般のパソコン教室に行っても対応してもらえないのが現状です。
    ●自立活動について述べよ。
    近年、特別支援学校(視覚障害)においては児童生徒数の減少と障害の重度・重複化、多様化が進んできています。
    視覚障害児の自立活動において取り上げられる指導内容は、児童生徒にとって必要な行動と言えます。視覚障害のある児童生徒が行動する場合には、特に「予測と確かめ」の技能を有効に活用することが必要です。そして、一つの行動を通して獲得された予測と確かめの技能を他の行動へ応用していくことも大切になります。
    したがって、自立活動の指導においては、この予測と確かめの技能を高めることによって、視覚障害に基づく日常生活や学習上の様々な困難を主体的に改善・克服することができるようにすることが必要です。
    ●視覚障害と福祉について述べよ。
    病気や怪我などのために十分な視力が出ない、視野が狭くなるなどの状態を「ロービジョン※」(弱視、視覚障害など)とよびます。
    ロービジョンになると日常の読み書き...

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    2015年04月04日(横浜・千葉)の科目終了試験は本資料から出題されています!
    2015年04月05日(日野・札幌)の科目終了試験は本資料から出題されています!
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    2015年05月10日(日野)の科目終了試験は本資料から出題されています! (2015年5月12日アップ者より)
    2015/05/18 21:31 (9年7ヶ月前)

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