前半は社会福祉士が社会調査を学ぶ意義についてまとめています。 後半は社会福祉士は社会調査によって得られた結果から社会に対して何をするべきかについて述べています。(A判定1835字)
<社会福祉士が社会調査を学ぶ意義>
我々は様々な「知識」を持っているが、それが正しいかどうか問われると回答に窮する。多くの知識は、他者から得ているが、その確かさを逐一確認している訳ではない。社会が激変する中で、賢く生きていく為には正しい知識が必要である。知識は、対象(社会)を色々と調査することで得ることができるが、正しい知識を得るためには、科学的に調べる必要がある。
社会福祉士は、社会的事実についての確実な知識を持っているべきである。確実な知識を得るためには的確な社会調査が必要である。そのための方法論を学び、その技法を習得すべきである。
社会調査とは、「個々人、集団、地域社会、国家等といった様々なレベルでの社会的ニーズの把握とその充足の過程において必要となる利用者理解、相談援助実践の評価やサービス評価に必要不可欠となる種々の事柄をできる限り正確かつ客観的に認識する」ための方法論である。
社会調査は単に社会学という学問にとってのデータ収集という意味を持つだけでなく、政策決定や国民生活の様々な局面において、広く活用されている重要な社会現象の一つとさえなっている。社会調査は自由で民主的...