1.はじめに
人生の各段階のなかで青年期は重要な意味を持っている。一般に、青年期は子どもから大人への過渡期であると言われるが、家族という視点から見ても定位家族(自分が生まれ育った家族)から、生殖家族(自分の意志で形成する家族)への過渡期と言える。ここでは青年期の発達の重要性を、異性交際を軸に考察してみたい。
2.青年期の発達課題と異性関係
まず、ハヴィガースト(Havighurst,R.J.)による青年期の発達課題を、以下にあげる。
?同年齢の異性との新たな関係の形成
?適切な男女の社会的役割の獲得
?事故の身体的特徴・役割の受容
?両親や他の大人からの情緒的独立
?経済的独立についての自信
?職業の選択と準備
?結婚と家庭生活の準備
?公民として必要な知識と態度
?社会的に責任ある行動の希求とその遂行
?行動の指針としての価値と倫理の体系の獲得
これらをみると、青年期の発達課題は結婚と密接に関連したものであることがわかる。自らの力で生活する「自立」と、社会的役割を遂行する「責任」を持つことが、結婚に必要な資格であり、青年期の発達課題と言える。
また、異性との関係は幼児期から始まり、年齢とともに次第に発達してくるものである。幼児期には性別の区別なしに一緒に行動しているが、児童期になると同性同士の結束が強く、異性集団と対抗的な関係―性的拮抗期になる。
青年期の異性交際ついて
はじめに
人生の各段階のなかで青年期は重要な意味を持っている。一般に、青年期は子どもから大人への過渡期であると言われるが、家族という視点から見ても定位家族(自分が生まれ育った家族)から、生殖家族(自分の意志で形成する家族)への過渡期と言える。ここでは青年期の発達の重要性を、異性交際を軸に考察してみたい。
青年期の発達課題と異性関係
まず、ハヴィガースト(Havighurst,R.J.)による青年期の発達課題を、以下にあげる。
同年齢の異性との新たな関係の形成
適切な男女の社会的役割の獲得
事故の身体的特徴・役割の受容
両親や他の大人からの情緒的独立
経済的独立についての自信
職業の選択と準備
結婚と家庭生活の準備
公民として必要な知識と態度
社会的に責任ある行動の希求とその遂行
行動の指針としての価値と倫理の体系の獲得
これらをみると、青年期の発達課題は結婚と密接に関連したものであることがわかる。自らの力で生活する「自立」と、社会的役割を遂行する「責任」を持つことが、結婚に必要な資格であり、青年期の発達課題と言える。
また、異性との関係は幼児期から始まり、年...