【最新】(0736)日本経済論【分冊01】 日本大学通信教育部 A判定合格リポート

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    資料紹介

    ■課題
    日本の製造企業の海外進出と国内生産拠点への影響について論じなさい。

    ■講評要約:
    多くのレポートは空洞化を指摘するにとどまっているが、本リポートは、これをさらに言及している点が良い。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    日本の製造業の海外進出と国内生産拠点への影響について論じる。我が国の貿易は、1950年代後半から顕著な伸びを続け、60年代には国内賃金の上昇が加速した。
    これは、西欧と我が国の賃金格差が縮小した事をも意味し、国際競争力の面において、我が国の賃金コストの優位性が低下した事を示している。
    この頃から、繊維産業などの労働集約的な性格の強い産業が低賃金利用を目的としてNIESなどへの企業進出を始めが、この直接的な要因としては、当時、対日賃金格差が台湾・韓国で5~6倍、その他のアセアン諸国では10倍もあった事が挙げられる。
    こうして海外進出した企業数は、60年代には繊維産業を中心に540社であったが、その後は、進出した産業も、より広汎になり、機械産業の進出も見られるようになった。また、この進出した企業の増加率では、60年代と比較して、75年に3.5倍、85年には8倍にも上った。
    先に海外進出の要因として対日賃金格差を挙げたが、これらの進出は、単に日本側の低賃金利用にとどまらず、新たな市場開拓の側面も合わせ持っていた。
    さらに、こうした事情に加えて、外部からの要因として、70年代に発展途上国が基本...

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