社会思想史 第二回(1)

閲覧数3,324
ダウンロード数13
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    法政大学通信教育部、社会思想史、評価A+

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    設題(2)1
    以下のテーマのうちいずれかを選んで論ぜよ。
    18世紀後半のドイツ思想について論ぜよ。
    ドイツ観念論の社会思想について論ぜよ。
     ドイツはイギリスやフランスと異なり近代化が遅れた。それは宗教戦争によりドイツの国土は荒廃し人口も激減したことからあらゆる分野において発展が遅れてしまった。しかし、人間精神は異なっていた。「上からの近代化」によりドイツの啓蒙化は進むが政治、経済の発展が滞ったため現実的生活の改革までには及ばず意識内部の改革へと向かった。その中で18世紀の啓蒙思想はカントにより完成される。今回はカントについて考えていくことにする。
    カントは「啓蒙とは何か」において、啓蒙とは人が未成熟の状態から抜け出すことであるとし、「理性の公共的使用」によって社会全体に啓蒙がもたらされると主張した。理性の公共的使用とは、「教養のある人が読者層全体に向けて自由に発言すること」である。それに対して、理性の私的使用とは、「特定の役職に就いている人の理性の使用」のこと。この場合は、上司の命令を批判する自由は制限されてよいとカントは述べている。つまり、表現の自由を通じて批判的な世論が形成される...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。